クラリネットのタンポの裏側
右と左一見同じように見えますが、リペア万の目からすると右のタンポはガッカリタンポです。
それは、タンポをキィカップに着けている接着剤の形があってはならない状態だからです。
こんな状態では、せっかくの響きを殺してしまう状態で楽器を確りと鳴らせなくなってしまいます。
このような状態を見ることができるのは、リペアマンの特権ではありますが、私はできるだけユーザーの方にお見せするようにしています。
理由は簡単で、あなたの楽器はこのような調整をされていたので、満足行くような演奏ができなかったということをお伝えするためです。
それまでお付き合いのあった楽器店さんを悪く言っているようにも捉えられてしまいそうですが、現実を見てほしいというのが率直な気持ちなのです。
では、なぜ右側のタンポの接着剤がいけないのかですが、タンポとカップに確りと接着剤が回っていないため、響きの欠損が発生します。
そうなると100あった響きが80になってしまい、結果的にその楽器のパフォーマンスを発揮できなくなってしまうのです。
せっかくたくさん練習しても、楽器のせいで練習の成果を無駄にしてしまってはもとも子もありません。
そうならないように、もなにかおかしいなと思ったときはすぐにリペアマンに相談して欲しいなと思います!
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